振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

篠宮先輩と連絡先を交換する。

画面に新しく追加された名前を見て、なぜか指先が少しだけ震えた。

「ありがとう、じゃあ連絡するね!」

そう言って、光くんは軽く手を振る。

人の流れに戻っていく背中。

でも、さっきよりずっと遠くには見えなかった。


私はその場に立ったまま、小さく息を吐く。

(あとで……)

何を話すんだろう。

怖いのに。

でも——

行きたいと思ってしまった。