振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


篠宮先輩。

2年ぶりに再会したあの日から、まだ数日しか経っていないのに。

あの声が、まだ頭から離れない。

「澪ー!準備こっち!」

「はーい!」

考える暇もなく、文化祭は始まっていった。


校門が開いた瞬間。

一気に外から人が流れ込んでくる。

「すご……」

思わず声が漏れた。

制服の違う人たち。

笑い声。

スマホを構える人。

その中に——

『あ!あの制服西高校の人達だ!』

『ほんとに来るんだね!』