恋愛なんて、もういい。 好きになるなら。 普通の人。 目立たない人。 安心できる人。 そう決めている。 「ねぇ。」 帰り道。 夕日に染まる歩道を並んで歩きながら、咲が口を開いた。 「澪ってさ。」 「うん?」 「好きなタイプってどんな人?」 私は少しだけ考えて答える。 「……モテない人。」 「え?」 咲の足が止まった。