その時、先生が教室に入ってきた。 「はい、準備進めるぞー」 一気に空気が変わる。 黒板に班分けが書かれていく。 「この班は装飾担当な」 「こっちはポスター」 名前が次々と書かれていく中で、私は咲と同じ班だった。 「やったー!」 咲が小さくガッツポーズ。 私はほっと息をつく。 でも同時に、胸の奥がざわつく。 (もし会ったら……) ちゃんと話せる? ちゃんと笑える? それとも—— 何も言えなくなるの? 窓の外を見ると、少し冷たい風が揺れていた。 文化祭はもう、すぐそこまで来ていた。