振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「東高校。」

「南高校。」

「北高校。」

そして最後に——

「あと西高校。」

その言葉に、教室が一気に盛り上がる。

「うわ、東高一緒じゃん!」

「可愛い子多いとこだろ?」

「今年やばそう!」

周りの声はどんどん大きくなる。

でも俺は動かなかった。

東高校。

その名前が出た瞬間。
胸の奥が重くなる感覚がある。

(……東高校。)

たしか、澪ちゃんが通ってる学校のはず。