振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「さてそろそろ時間だね!」

誰かが時計を見る。

「あっという間だった〜!」

「またみんなで遊ぼう!」

カラオケルームは最後まで賑やかなまま。

それぞれ荷物をまとめ始める。

私は小さく息をついた。

(終わった……。)

正直、緊張しっぱなしだった。

でも。

篠宮先輩と久しぶりに話せた。

まさか会えるなんて思わなかったな。
昔みたいに笑ってくれた。

それだけで胸がいっぱいだった。