振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「顔、緩みすぎ。」

「は?」

「再会できて嬉しいのは分かるけど。」

「……。」

「あんまあの子に期待すんなよ。」

その一言に、思わず黙る。

「また傷つくぞ。」

樹の表情は真剣だった。

俺をからかっているわけじゃない。

親友として、本気で心配している顔。

それでも俺は、小さく笑った。

「別に傷つくのなんて。」

カルピスのグラスを見つめながら呟く。