(昔もカルピス好きだったな。) 放課後、一緒に寄ったコンビニで 「光くん、カルピス飲みたい!」 そう言って嬉しそうに笑っていた澪ちゃん。 些細なことなのに、今でも鮮明に覚えている。 「……忘れられるわけないか。」 澪ちゃんと別れてから、誰とも付き合わなかった。 告白は何度もされた。 でも、そのたびに断った。 好きになれなかった。 というより—— 好きになる気になれなかった。 「はは、まだ引きずってる。」 樹には何度もそう言われた。