振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「申し訳ないけど、これは受け取れない。」

そう、はっきりとした返事をした後渡されたチョコを返す。


「……そうですよね。」

「ごめんなさい。」

女の子たちは少し寂しそうに笑い、その場を離れていく。

私はその様子を少し離れた場所から見つめていた。

(……。)

なんだか胸がいっぱいになる。

すると光くんが私を見つけて、大きく手を振った。

「あ、澪ちゃーん!」

子犬みたいな笑顔。

さっきまでのクールな表情はどこにもない。