振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


カフェでゆっくり過ごしたあと、二人で近くの公園へ向かった。

ベンチに腰を下ろすと、光くんは自然と私の肩にもたれかかる。

「澪ちゃん。」

「はい?」

「ぎゅーして。」

「ふふっ。また甘えてる。」

そう言いながらも、光くんのお願いには弱い。

周りを少しだけ確認してから、そっと抱きしめる。

光くんは嬉しそうに私へ身を預け、満足そうに目を閉じた。

「あぁ……落ち着く。」

「そんなにですか?」

「うん。澪ちゃんにこうしてもらうのが、一番安心する。」