振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

クリスマスイブから数日。

冬休みに入り、今日は久しぶりに二人きりで過ごす休日。

「寒いですね。」

「うん。」

冷たい冬の風が頬をなでる。

それでも、繋いだ手は不思議なくらい温かかった。

光くんがクリスマスにプレゼントしてくれたブレスレット。

お互いの手首で揺れるたびに、嬉しくなって思わず笑みがこぼれる。

そして光くんの首元には、私が一生懸命編んだ紺色のマフラー。

歩きながら何度も嬉しそうに触っている。

「それ使ってくれてるんですね。」

そう聞くと、光くんは少し照れたように笑った。

「当たり前。」

そう言ってマフラーをそっと撫でる。

「これ、宝物だから。」

その一言だけで、胸の奥がじんわり温かくなった。