振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


しばらくして、光くんがそっと体を離す。

「澪ちゃん。」

「はい。」

「だいすき。」

私は照れながら笑う。

「私も……大好きです。」

「ずっと大切にする。」

「私もです。」

光くんは優しく微笑む。

「澪ちゃん。」

「……はい。」

私は小さく頷く。

ゆっくりと距離が縮まっていく。

どちらも急がない。

目が合って、お互いに小さく笑う。