振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「私も持ちます。」

「いいの。」

「でも……。」

「俺、彼氏だから。」

その一言だけで、胸がきゅっと温かくなる。

◇◇◇

「ただいまー。」

「お邪魔します。」

光くんの家へ入る。

前に来た時とは違う。

今日は風邪のお見舞いじゃない。

恋人として過ごす、初めてのクリスマスイブ。

持ってきたエプロンをつけてキッチンへ立つ。

「澪ちゃん。」

「はい?」

「エプロン姿、可愛い。」

「ありがとうございます。」

「写真撮りたい。」

「だめです!」

「えー。」

ふくれた顔まで可愛くて、思わず笑ってしまう。