振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

「も、もう……。」

「だって本当だから。」

照れもせず真っ直ぐ言われるたびに、心臓が苦しくなる。

「澪ちゃん、写真撮ろ!」

光くんがスマホを取り出す。

「はい!」

ツリーを背景に並んで立つ。

「もう少しこっち。」

「えっ。」

「ちょっと遠い。」

そう言いながら、光くんは肩にそっと手を添えて私を引き寄せた。

(ち、近い……!)

肩が触れそうなくらいの距離。

イルミネーションよりも、隣にいる光くんの方がずっと眩しい。

「はい、笑ってー。」