振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


(……迎えに行っちゃおうかな。)

今まで私は、光くんにたくさん苦しい思いをさせてしまった。

だから今度は、私がたくさん笑顔にしてあげたい。

今日は、私から会いに行こう。

そう決めた瞬間、自然と足が動いていた。

『私も少し遅れそうです。終わったら向かいますね!』

もちろん少しだけ嘘。

でも今日だけは、サプライズをしたかった。


電車に揺られること十分。

窓の外には夕暮れ色の街並みが流れていく。

少しだけ緊張する。

(サプライズなんて初めてだ。)

喜んでくれるかな。

驚いてくれるかな。

そんなことを考えているうちに、西高の最寄り駅へ到着した。

学校までは歩いて数分。