振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


太陽の日差しが教室に差し込む放課後。

窓の外では運動部の掛け声が響き、教室の中は「また明日ね!」という声で賑わっていた。

「澪ー!」

元気いっぱいの声とともに、私の机へ一直線に向かってきたのは親友の榎本咲。

「ねぇねぇ、今度の日曜日空いてる?」

教科書を鞄にしまっていた私は顔を上げる。

「日曜日?」

「うん!」

咲は満面の笑みで頷いた。

「他校の子たちとカラオケ行くんだけど、一人来れなくなっちゃってさ!」

「……あぁ。」

嫌な予感がする。