振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


その姿がなんだか可愛くて、思わず笑ってしまった。

「今日は本当に素直ですね。」

「澪ちゃんの前だけ。」

照れたように笑う光くん。

その笑顔に、また胸がきゅっとなる。

少しして私は立ち上がった。

「何か食べられそうですか?」

「うん……ちょっとお腹空いたかも。」

「本当ですか?」

「うん。」

「じゃあ、私何か作ります。」

「え?」

光くんは目を丸くした。

「冷蔵庫、お借りしてもいいですか?」

「もちろんいいけど……。」

「あ、でもお母さんとか帰ってきますよね?」

そう聞くと、