振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


さっきまでの静けさが、まだ空気の中に残っていた。

公園のベンチ。


風がゆっくりと流れているのに、時間だけが少し止まっているみたいだった。


「ずっと好きだよ。」


光くんのその言葉が、何度も頭の中で反響する。


(これは……もう一度付き合える、ってことでいいのかな、)


でも、実感が追いつかない。

隣を見ると、光くんも同じように少しだけ落ち着かない顔をしていた。

いつもより静かで、でもどこか嬉しそうで。


「……なんかさ」


光くんが小さく笑う。


「変な感じするね」


「変な感じですか?」


「うん」

少しだけ間を空けて、光くんは続ける。