振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


そんな資格、もう俺にはないから。

「まあ光、座れよ。」

樹に呼ばれて我に返る。

「……あぁ。」

澪ちゃんの正面に座る。

視線が合うたび、澪ちゃんは慌てて逸らしてしまう。

これ、嫌われてるのかな。

いや、違うか、

昔から緊張と照れるとそうだった。

少し安心する。

「光、これ飲み物。」

「サンキュ。」

適当に受け取りながらも、視線だけは自然と澪ちゃんを追ってしまう。

ちゃんと笑えてるかな。

無理してないかな。

楽しめてるかな。

そんなことばっかり考えてる。