振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


私はもう一度、深く息を吸った。


ここからが、本当の気持ち。

「……光くん」

名前を呼ぶだけで、喉が震える。


「私もあの時からずっと、一度も光くんのことを嫌いになったことないよ。」

光くんの目が少し揺れる。

「むしろ……」

言葉が止まる。

でも、もう逃げない。


「離れてからの方が、ずっと思い出してばかりいました。」

風が止まった気がした。

私はまっすぐ光くんを見る。

「誰よりも優しくて、温かくて。いつだって私のことを一途に想ってくれて、」

小さく息を吐く。

「……まっすぐで」

その言葉に、光くんが一瞬だけ目を瞬かせる。