振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


(明日か……)

怖いのか、楽しみなのか。


まだはっきりしない。


でもひとつだけ分かる。


“会いたいって言ってくれる人がいる”ってこと。


それだけで、少しだけ前を向ける。


スマホを握りしめて、私は小さく呟いた。


「……明日、私の心臓大丈夫かな」


その声は、駅の雑踏に紛れて消えた。


でも胸の奥だけは、やけに静かだった。