振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


『土曜日って、空いてる?』

たったそれだけ。

たった一行。

なのに。

胸の奥が一気に熱くなる。

「……っ」

私が打てなかった言葉を、光くんが先にくれた。

手が少し震える。

すぐに返したいのに、指が動かない。

嬉しい。

でも怖い。

また会える。

でも、また近づいてしまう。

心がぐちゃぐちゃになる。

(どうしよう)

でもその時、咲の声がはっきり浮かんだ。

『逃げてたら、また二年前と同じになっちゃうよ』

私は小さく息を吸う。

ゆっくりと画面に指を置く。