ゆっくり目が合う。 その瞬間。 中学最後の日の記憶が、一気に蘇った。 『……別れよう。』 静かな公園。 震えた声。 泣きそうなのを必死に隠していた澪ちゃん。 しっかり理由を聞けなかった。 聞いても、 『ごめんなさい…。』 その一言しか返ってこなかったから。 その後の学校生活は澪ちゃんに逃げられまくって、中学を卒業。 俺は何が悪かったんだろう。 嫌われたのかな。 飽きられたのかな。 何度考えても答えは出なかった。 あの日から今日まで。 一度も。 忘れたことなんてなかった。