振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「澪!」

「大丈夫だった?」

「……うん。」

私は小さく笑って席に座った。

でも、その笑顔はきっと少し引きつっていた。

咲はそんな私を見て、心配そうに顔を覗き込む。

「何話したの?」

私は少しだけ俯く。

「西高校の一年生で…、早乙女朱里さんっていって。」

「うん。」

「光くんのことが好きなんだって。」

咲は驚いたように目を見開いた。

「えっ……。」

「それで。」

私は今日の出来事を、一つひとつ話した。