「それじゃあ突然来て、本当にごめんなさい。」 「失礼します。」 そう言って歩き出す後ろ姿を、私はただ見送ることしかできなかった。 夕暮れの空を見上げながら、私は胸にそっと手を当てる。 (光くん。) もう、怖いだけじゃだめだ。 誰かに譲れるほど、この気持ちは軽くない。 私もちゃんと、自分の気持ちと向き合わなきゃ。 そう強く思った。