振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「水族館に誘って。」

「手を繋いで。」

「頭も撫でられて。」

「また会おうって約束までして。」

「そこまでしてるのに、まだ好きじゃないなんてある?」

私は何も言えなかった。

「でも……。」

「私が別れたのに。」

「そんなの関係ないよ。」

咲は即答した。

「篠宮先輩、澪しか見てないじゃん。」

胸がきゅっと締めつけられる。