振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「とりあえず日曜日は絶対来い。」

「もう今すぐ帰りたい。」

「まだ学校あるぞ!」

「だから帰りたいって」

「ダメ。」


そして日曜日になり、俺は嫌々カラオケへ向かう。


「悪い、遅れた。」

そう言いながら部屋のドアを開ける。

予定より二十分も遅れてしまった。

樹に散々「お前遅ぇよ」って文句を言われるだろうな。

そんなことを考えながら部屋へ入った。

「ほんと光遅い!」

「光、罰ゲームな!」

「知らね。」

適当に返事をしながら部屋を見渡す。

知らない顔が何人かいる。

確か樹が咲……って子を紹介したいとか

てかまず誰だし、

そんな軽い気持ちで視線を動かした、その時だった。

時間が止まった。

……嘘だろ。

一番奥のソファ。

俯いたまま、小さく座る女の子。