振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

澪side


文化祭が終わって、水族館へ出かけてから一週間。

今は月曜日の授業が終わった放課後

東高校のチャイムが鳴り終わると、生徒たちは次々と教室を出ていく。

「澪、帰ろー!」

咲がいつものように笑顔で手を振る。

「うん!」

私は鞄を持って立ち上がった。

校門を出ると、秋の風がふわりと髪を揺らす。

「今日どこ行く?」

「駅前のカフェ!」

「賛成!」

二人で笑いながら歩く。

一週間前、水族館へ行った日から。

私は毎日、光くんのことを考えてしまう。

授業中も。

帰り道も。

寝る前も。

スマホを開けば、光くんとのトークを見返してしまう。