振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

私は意を決し、西高校の校門を出る。

向かう場所はもう決まってる。

「東高校……。」

電車に揺られながら、何度もその名前を口の中で繰り返す。

本当に行っていいのかな。

迷惑じゃないかな。

急に来られて私なんてわからないと思うし。

そんな気持ちもあった。

でも。

「……一度だけ。」

会ってみたい。

篠宮先輩が二年間も忘れられなかった人に。

どんな人なのか。

どんな笑顔をする人なのか。