振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「帰らない。」

「え?」

「予定ある。」

短い返事。

朱里は一瞬だけ目を丸くする。

「じ、じゃあお昼とか!」

「行かない。」

「放課後でも!」

「無理。」

「今度の土曜日とか!」

「無理。」

一切迷わない。

希望なんて絶対に残さない。

早乙女は少しだけ困ったように笑う。

それでも、まだ諦めきれないような目をしていた。