振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

光side

昨日のデートが終わり今日は月曜日。

当然学校がある。


朝のホームルームが終わり、教室にはいつもの賑やかな空気が流れていた。

窓の外では、まだ少しだけ冷たい風が木々を揺らしている。

光は窓際の席で頬杖をつきながら、ぼんやりと外を眺めていた。

授業が始まる前の、あの少しだけ落ち着かない時間。

けれど、今の頭の中に浮かんでいるのは、昨日のことばかりだった。

水族館。

繋いだ手。

澪ちゃんの照れた顔。

澪ちゃんの笑顔。

『……居てください。』

あの言葉を思い出すだけで、胸の奥がじんわりと温かくなる。

自然と口元が緩んでしまうのを、自分でも止められない。