振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


二人でゆっくり館内を歩く。

水槽の中を泳ぐ魚たちを見ながら、私は何度も立ち止まってしまった。

「この魚、かわいい……。」

「ほんとだ。」

「名前、なんだっけ。」

「えっと……。」

光くんが案内板を見て、少し考える。

「たぶん、チンアナゴじゃなくて……こっちのはハゼかな。」

「光くん詳しい……。」

「詳しいっていうかここに書いてある。」

「……っほんとだ。」

ちゃんと書いてあるじゃん、恥ずかしいっっ


すると、遠くの方から子どもたちが走って来るのが見えた。