振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「髪も少し巻いてるし、いつもより大人っぽい。」

「……。」

恥ずかしくて目を合わせられない。

「それに。」

光くんは少しだけ照れながら続けた。

「すごく可愛い。」

「……っ!」

心臓が大きく跳ねる。

頑張ってよかった。

そんなことを思ってしまう自分がいた。

「……あ、ありがとう。」

小さな声でそう言うと、光くんは嬉しそうに笑った。

「じゃあ、行こっか。」

「……うん。」

二人並んで歩き出す。