振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。



『あ、咲!』

「みんなおはよー!」

みんなが笑顔で迎えてくれる。

『この子が前に言ってた親友?』

「そう!私の可愛い親友!」

咲は私の肩をぽんっと叩いた。

「さ、冴木澪です、よっよろしくお願いします。」

少し頭を下げる。

『そんな緊張しなくていいよ!冴木さん可愛いー!』

『うん私とも仲良くして欲しいー!顔ちっちゃいー!』

思っていたより話しやすい人ばかりで、少し肩の力が抜けた。

「ごめんねーあと一人来るんだけどさ。」

一人の男子がスマホを見ながら言う。

「ちょっと遅れるって。」

「ふーん。」

私は特に気にせずエレベーターへ乗り込んだ。

案内された部屋は広めで、十人くらいは入れそうだった。