振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「ふふっ。」

「ほら、笑った。」

「もう。」

咲と話していると、不思議と少しだけ気持ちが軽くなる。

だけど。

放課後になっても。

スマホは一度も鳴らなかった。

「じゃあ澪また明日ね!」

「うん。またね咲。」

咲と別れて、一人で帰り道を歩く。

夕焼けが街をオレンジ色に染めていた。

家に帰って制服を着替え、リビングで夕飯を食べる。

お風呂に入って。

宿題をして。

気づけば時計は夜九時を過ぎていた。

机の上に置いたスマホを見る。