振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「咲だってすっごく可愛いよっ」

「知ってる!」

「自分で言う?」

「えへへ」

二人で笑いながら改札を抜ける。

「みんなもう集まってるって!」

「何人来るの〜?」

「五、六人かな!」

「……う、やっぱり緊張する。」

「大丈夫!」

咲は私の手首を軽く掴んだ。

「私がいるから!」

その言葉だけで少し安心する。

会場のカラオケ店に着くと、受付の前には男女数人が集まっていた。