振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


「だからあの空気だったの!?」

私は静かに頷いた。

「そっかぁ、でも……。」

咲が首を傾げる。

「なんで別れたの?」

その質問に、私は唇を噛んだ。

言えない。

本当の理由は。

「……私が振っちゃったの。」

咲の目が大きくなる。

「え?」

「一方的に。」

教室が静まり返る。

「……なんで?」

私はゆっくり目を閉じる。