振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


その一言。

そのたった四文字だけで。

胸がいっぱいになった。

(よかった……)

嫌われたままじゃなかった。

それだけで十分だった。

気づけば、手が勝手に動いていた。

そっと。

昔みたいに。

澪ちゃんの手に触れる。

あったかい、柔らかくて小さな手。

恐る恐る包み込むように握ると、澪ちゃんは驚いたように俺を見た。