振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。


──私は、モテる人とは恋をしない。

「澪ってさ、ほんとにイケメン興味ないよね。」

昼休み。

パンを頬張りながら、咲が不思議そうに首を傾げた。

「この前だって、隣のクラスのイケメン男子に告白されてたじゃん?」

「……断ったよ。」

「しかもその前はサッカー部のエース!」

「だから断ったって。」

「なんでぇ!? あんなにかっこよかったのに!」

大げさに頭を抱える咲に、私は思わず笑ってしまう。

「私は普通の人がいいの。」

「普通って?」

「モテない人。」

「……は?」

咲はぽかんと口を開けた。