もう一度、恐る恐るスマホを手に取り、画面を見つめる。
宿題の話で止まっている空とのトーク画面。
窓の外はすっかり夕暮れ色に染まっていて、部屋の明かりをつけていないから、液晶のバックライトがやけに白く眩しい。「よし……っ、遠回しに、冗談っぽく言ってみよう」少しでも告白の重さを隠すために、私は文字を打ち直した。
結菜:『ねえ、空。もし私が、空のこと好きって言ったらどうする?』
これなら、もし空が困ったような返事をしてきても、「あはは、真白と雷くんに『空をからかってみて』って言われたゲームの罰ゲームでしたー!」って笑って誤魔化せるかもしれない。
4人の関係を守るための、ずるい逃げ道。文字の後ろに「なんてね(笑)」って付け足そうか、それとも可愛いスタンプをセットにしようか。
そう迷いながら、一度送信前のメッセージをじっくり読み返していた、まさにその時だった。
ガサゴソ。
ベッドの上で体勢を変えようとした拍子に、ぎゅっと抱え込んでいたお気に入りのクッションが腕から滑り落ちた。「あ、」と思った瞬間には、もうすべてが遅かった。
落ちていくクッションを反射的に掴もうと伸ばした右手の親指が、スマホ画面の右端――青い紙飛行機のマークを、綺麗に掠めていったのだ。
宿題の話で止まっている空とのトーク画面。
窓の外はすっかり夕暮れ色に染まっていて、部屋の明かりをつけていないから、液晶のバックライトがやけに白く眩しい。「よし……っ、遠回しに、冗談っぽく言ってみよう」少しでも告白の重さを隠すために、私は文字を打ち直した。
結菜:『ねえ、空。もし私が、空のこと好きって言ったらどうする?』
これなら、もし空が困ったような返事をしてきても、「あはは、真白と雷くんに『空をからかってみて』って言われたゲームの罰ゲームでしたー!」って笑って誤魔化せるかもしれない。
4人の関係を守るための、ずるい逃げ道。文字の後ろに「なんてね(笑)」って付け足そうか、それとも可愛いスタンプをセットにしようか。
そう迷いながら、一度送信前のメッセージをじっくり読み返していた、まさにその時だった。
ガサゴソ。
ベッドの上で体勢を変えようとした拍子に、ぎゅっと抱え込んでいたお気に入りのクッションが腕から滑り落ちた。「あ、」と思った瞬間には、もうすべてが遅かった。
落ちていくクッションを反射的に掴もうと伸ばした右手の親指が、スマホ画面の右端――青い紙飛行機のマークを、綺麗に掠めていったのだ。

