君と私の、6年目の答え合わせ

夕焼け空に向かって「また明日ね!」って元気に手を振り合うのが、私たちの日常であり、絶対に変わらない宝物のような毎日だった。
空のことが好き。
その気持ちに、本当はとっくに気づいていた。
だけど、4人の幼馴染という居心地のいい特等席が壊れてしまうのが怖くて、私は自分の恋心にずっと思わせぶりのフタをして、小学校の6年間を過ごしてきた。
真白にも、雷にも、もちろん空にも、この気持ちは絶対に秘密だった。
ずっとこのままでいられると思っていた。
中学生になるまでは。
中学校の新しくて少しぶかぶかしたセーラー服を着た私と真白、学ランを着た空と雷。
同じ中学校の門をくぐった瞬間から、何かが少しずつ変わり始めてしまった。「……また背、伸びたよね、二人とも」「ねー。男子って成長早すぎ。中身は小学生のまんまなのにさ」学校の廊下ですれ違うとき、ふと見上げる空と雷の背中は、小学校の頃よりずっと高くて、肩幅も広くて、たくましい。黒髪の隙間から覗く空の横顔も、すっかり大人の「男の子」の顔をしていて、目が合うだけで胸の奥がズキリと痛いくらいに跳ねる。中学生になって、周りの目が気になるようになった私たちは、学校では自然と男女分かれて行動するようになった。クラスが変わったこともあって、空と雷が新しい部活の仲間や、他の可愛い女子たちと楽しそうに話しているのを遠くから見るたびに、胸の奥がキュッと締め付けられる。廊下ですれ違っても、空は少しクールに「うす」って小さく顎を引くだけ。