陽菜が首を傾げる。 「どうしたの?」 「今日何作るん」 「晩ご飯?」 「ん」 「まだ決めてない」 すると湊は少し考えるように視線を逸らした。 「……肉じゃが」 ぼそり。 「食べたいの?」 「別に」 「食べたいんだ」 「言うてへんやろ」 「わかりやすいなぁ」 陽菜が笑う。 湊は不服そうだった。 しかし否定もしない。 結局食べたいのだろう。 「じゃあジャガイモ安かったらね」 「ん」 今度こそ満足したらしい。