久我くんの過保護が止まらない!

今度の「せやな」は、さっきとは違う意味だった。

来てよかった。

伝えられてよかった。

届かなかったけれど。

聞こえなかったけれど。

それでも一度、口にできた。

それだけでもう少しだけ、この気持ちを続けられる気がした。

夜空には、夏の終わりを告げる大輪が静かに散っている。

最後の花火が夜空に消えると、祭りの熱気は少しずつ静まっていった。

「終わっちゃったね。」

名残惜しそうに陽菜が呟く。

「綺麗やったな。」

境内を埋め尽くしていた人たちも、それぞれ帰路につき始めた。

屋台の店主たちは後片付けを始め、子どもたちは眠たそうに親へ手を引かれている。

「.......俺達も帰るか。」

「そうだねぇ」

二人も人の流れに乗って神社の出口へ向かう。