久我くんの過保護が止まらない!

その音に紛れるように、湊はぽつりと呟いた。

「……陽菜のこと、好きや。」

誰にも聞こえないくらい、小さな声だった。

けれどその一言には、

十年近く積み重ねてきた想いが、全部詰まっていた。

ずっと家族だと思ってきた。

思おうとしてきた。

でも、気付けば目で追っていて、

陽菜が笑えば嬉しくて。

陽菜が泣けば同じように苦しくて。

誰かに取られるかもしれないと思うだけで、胸が締め付けられるようになっていた。

家族じゃない。

姉なんかじゃない。

一人の女の子として、どうしようもなく好きだった。

――ドォンッ!!

また一発、フィナーレの大輪が夜空に咲く。

「えっ?」

陽菜がようやくこちらを向いた。