久我くんの過保護が止まらない!

その横顔を見つめて、湊も小さく息を吐いた。

変でも何でもいい。

今だけは、花火よりも目を離せないものが......すぐ隣にいるのだから。

随分と花火が咲き乱れ続け、開始から数十分が経過した。

最後を飾る大玉が打ち上がる。

ヒュルルルル――。

夜空へ吸い込まれるように昇っていった光を、陽菜は期待に満ちた目で見つめていた。

「湊!」

「ん?」

「最後、大きいの来るよ!」

「おー」

返事をしながらも、湊の視線は夜空ではなく隣にある。

花火の光を映した瞳。

無邪気に笑う横顔。

夜風に揺れる後れ毛。

こんなにも近くにいるのに、届きそうで届かない。

この関係を壊すのが怖くて、ずっと胸の奥へ押し込めてきた想い。

……今日くらいは。

今日だけは。