久我くんの過保護が止まらない!

焼きそばを半分こして、ふわふわのわたあめを一つ買って、かき氷を見つける。

「頭痛くなるからゆっくり食べや。」

「わかってるってば。」

そういった三十秒後。

「う〜〜.....キーンてする...!!」

「言わんこっちゃない。」

「痛ぁ……っ」

「学習せぇよ」

「来年はするもん」

「それ毎年言うてるやん。」

「えへへ。」

祭りの喧騒の中、他愛もないことで笑い合う。

屋台を一つ回るたび、紙袋の中身は増えていき、陽菜の笑顔も増えていく。

そんな姿を見ているだけで、湊は今日誘ってよかったと、心の底から思っていた。

少しずつ空が暗さを増し、境内の賑わいもどこか落ち着き始める。

屋台の店主たちは「もうすぐ始まるよー」と声を張り上げ、

花火目当ての人たちは一斉に神社の外れへと歩き出していた。

「そろそろやな。」

湊が夜空を見上げる。