久我くんの過保護が止まらない!

……数分後。

「一個も入らなかったぁ……」

肩を落とす陽菜を見て、湊は思わず笑ってしまう。

「陽菜、狙うん下手やな。」

「射的は湊で、輪投げは私って思ってたのに!」

「どんな理論や。」

「私の持論ですけど何か!!」

結局、輪投げは一つも景品なし。

屋台のおばちゃんが「残念賞ね」とうまい棒を一本ずつくれた。

「やった!」

「それで喜べるんは陽菜くらいやろ。」

「うまい棒好きなんだもん。」

「コスパええ女やな。」

そのまま参道を歩きながら、二人でうまい棒をかじる。

何とも締まらない光景だった。

少し歩くと、今度はチョコバナナの屋台が目に入った。

色とりどりのチョコスプレーがかかったバナナがずらりと並んでいる。

「わ、可愛い......!」

「食うん?」

「食べる!!」