久我くんの過保護が止まらない!

金魚すくいで仲良く惨敗したあとも、二人は屋台を巡り続けた。

「次あれ!」

陽菜が指さしたのは射的だった。

コルク銃を構えた子どもたちが、棚の上のお菓子や景品を狙っている。

「湊なら取れそうじゃん!」

「そんな簡単ちゃうやろ。」

「剣道部エースなんだからいけるって!」

「関係ないやろ絶対」

「あるもーん!」

結局、陽菜に押し切られる形で挑戦することになった。

お金を払って銃を受け取ると、少しだけ構えを確認する。

「おぉ、兄ちゃん様になっとるなぁ。」

屋台のおじさんが感心したように笑った。

「……」

狙いを定めて――

ぱんっ!

景品の箱が少し揺れた。

もう一発。

ぱんっ!

今度は端のお菓子がぽとりと落ちる。