久我くんの過保護が止まらない!

にやぁっと挑戦的に笑う湊。

「負けた方は勝ったほうの言うこと一つ聞くっちゅうことで」

陽菜はうげ、という顔で。

「それ結構リスキーじゃない?」

「ま、嫌ならええけど。」

だがその後に意地悪く笑って言った。

「......負けんのが怖いんやろ。」

「……」

その言葉に、陽菜の負けず嫌いな性格がひょこっと顔を出す。

「受けて立ーつ!」

胸を張る陽菜に、湊は小さく笑った。

「後で泣いても知らんで。」

「泣かないもん!」

そんな他愛もないやり取りを交わしながら、二人は金魚すくいの屋台へ向かって歩き出した。

金魚すくいの屋台の前には、小さな子どもたちが何人も集まっていた。

水槽の中を泳ぐ赤や黒の金魚。

屋台のおじさんが二人にポイを差し出す。

「はいよ。一回ずつね」

「ありがとうございます!」

陽菜はやる気満々でポイを受け取った。