久我くんの過保護が止まらない!

「いただきます!」

ふうふうと息を吹きかけ、一つ口へ運ぶ。

「……っ!」

次の瞬間。

「あっづ......っ!」

「あほやなぁほんま」

「だって我慢できなかったんだもん!」

「気いつけぇ言うたやろ。」

口をぱたぱたと扇ぎながら涙目になっている。

その姿があまりにも陽菜らしくて、湊は思わず吹き出した。

「笑わないで!」

「いや、無理。」

「もう!」

頬を膨らませる陽菜。

そのやり取りを見ていた屋台のおじさんまで笑っていた。

「仲のええカップルさんだねえ。」

二人とも固まる。

「……」

「……」

カップル。

昔なら何とも思わなかった言葉。

けれど今は、お互い妙に反応に困るワードだった。